「第4回保育の学校」を開催しました
去る8月24日に、短大幼児保育学科等において、保育者のための研修講座「第4回保育の学校」が開催されました。
「私たちの『当たり前』は『特別』でできている」という全体テーマを掲げ、朝から夕方まで、11の講座が展開されました。
保幼こ小の連携について、といった近年の幼児教育・保育の全体的な課題を考える講座から、特別支援教育、虐待、アレルギーなどのピンポイントで明日の保育につながる内容の講座まで取り揃えたところです。
この研修会は、本学幼児保育学科と青森県保育士・保育所支援センターの共同主催です。そして、受講料をいただいて開催しております。ですので、ここにお集まりになる保育者の先生方は、自ら「学びたい!」という意思を持ってご参加くださいます。その熱気が、この11講座全てで感じられました。
その熱気は、参加される保育者の皆さまだけでなく、講師を務めていただいた各分野のスペシャリストの先生方も同様でした。また、美術や音楽などの専門性を如何なく発揮してくれた本学の教授陣もその熱を持って、参加者の皆さんに語りかけてくれていました。
また、最後の特別講演では、神奈川県立保健福祉大学の川村隆彦先生が、「保育者が普段の保育の中でしていることに、どれほど価値があるか。その価値にしっかりと気づいていこう!」と、アクティブなワークを展開してくださいました。こちらもまた、ワークが進むに従い、熱量が増していきます。周りで見ている私たちにもその熱気が感じられ、つい参加者の皆さんと一緒に声を上げてしまったり、力一杯の拍手で嬉しさを共有したりする時間となりました。
「体験を通して、自分たちが普段している『当たり前』の保育に、どれだけ『特別』な価値があるのかを感じ取ってほしい。」という川村先生の思いを、この場にいた全員が共有することができました。
保育者の養成校は、養成することはもちろんその役割の一つですが、「保育の学校」のような形で現場の保育者の先生方のお役に立ち、学校としての価値を高めていくことも必要だと考えています。地域の学校として、地域の皆様に愛される、求められる存在に突き進んでいくべく、この取組を今後もより充実させていきたいところです。
第 1 分科会 「保幼小の連携・接続 自分を見つける保育・教育」
~子どもの「1 年生になったら」を支える~
吉田 英生 氏
第 2 分科会「学童保育と作業療法士の連携」
秋元 真樹子 氏
第 3 分科会「子どもたちと楽しむ歌の指導」
中嶋 栄子
第 4 分科会「食物アレルギーの対応と最近の情報」
加藤 康子
第 5 分科会「子どもと地域をつなぐ幼児造形の可能性」
佐貫 巧
第6 分科会「子どもの『荒れ』に効く指導法」
吉田 英生 氏
第7 分科会「児童相談所職員として経験した児童虐待」
加藤 勝弘
第8 分科会「遊びの意義と大人の役割」
関戸 博樹 氏
第9 分科会「科学する心を育てる」
ソニー科学教育研究会 青森支部
第10 分科会「学びを生み出すアソビのデザイン」
福田 稔 氏
特別講演 「私たちの『当たり前』は、『特別』でできている」
川村 隆彦 氏
お昼休みに開催された卒業生のによるミニライブ