【介護福祉学科】車椅子に乗って中心街に出かけました(研究演習活動)

 八戸学院大学短期大学部の介護福祉学科「小川・鈴木研究演習Ⅱ」を履修するゼミ学生4名(2年生)は、「車椅子ユーザーが外出を楽しむためには、どのような環境が必要か体験を通して考える」をテーマとし、研究演習活動に取り組んでいます。

 「体験」を通して考えるため、6月1日(水)に車椅子に乗って大学から中心街まで出かけてきました。車椅子ユーザー役とサポーター役、記録に役割分担し、市営バス乗車開始。バスの車体は乗車時に少し低くなり、簡易スロープも設置されてはいますが、サポーターは車椅子を押し上げるために強力なパワーが必要でした。中継地点の旭ヶ丘営業所ではトイレに行きたくなったもの、車椅子のまま使用できるトイレがないことに気づき、その時だけは車椅子を使用せずにトイレを利用しました。改めて十三日町に向けてバス乗車、運転手さんには車椅子の固定などご協力を得ながらようやく中心街に到着しました。「八戸ポータルミュージアムはっち」、「さくら野百貨店」、「八戸新美術館」、「なか卯」、それぞれの多目的トイレの有無AEDの設置状況、移動に必要な標識や案内看板の設置の有無など確認してきました。車椅子ユーザーを体験した学生は、立った人との目線が上手く合わない状況や温度差に気づき、さらに時々穴が開いている歩道は、車椅子の車輪が入ってしまい安定感を欠く状況になることも体感することができました。

 今回の調査を踏まえて、車椅子ユーザーが外出先でもスムーズに行動するためMAPづくりを行いたいと考えています。このような取り組みを重ねていくことで、ユーザーが安心して外出することができるよう、また誰でも住みやすい環境整備につながるよう期待しています。